古美術廣田「骨董日和」

骨董品・古美術の買取|古美術廣田のブログです。

骨董屋にだまされる?

骨董品を 買うのは贅沢品を買う感じがします。

それが 1000円でも 100万円でも 1000万でも高いか安いかは

買う人の 納得いかんです。 ひょっとしたら 第三者からは そんなものに

○○○円も遣ってと 呆れられるかも知れません。

しかし、こんな事がありました。

1時間2時間と 品物を 次々と ショーケースから出して見て

価格を聞いて また 始めから繰り返す。どれもこれも見るのを 気長に付き合っては

いたものの こちらから見れば どんなものを 探しているのか さっぱり。

思案すること3時間。「ゆっくり 考えてください。」と、

他の用事を 始めると、やっとのことで 決まり、お勘定。

さて、帰り際の一言。 「また、だまされたかなぁ?わたし。」

私は、そこで 切れました。

「自分の目も 店の人も 信用できず、だまされたかと思うなら、お金は返しますから

今すぐ それを置いて お引取り下さい。もっと 自分の責任の上に 判断できるように

なってから 出直してください。」

お連れのご主人(気長に付き合って待っておられたのです)が 奥様をたしなめて

謝って 帰られました。

この方は その品物に きっと後から不満が出てくるのだろうと思います。

他の人が 持っているものが よく見えたり、安く買ったと聞くと 損した様に思えたり

誰より良いものを 誰よりも安く買えなければ 嫌な人は

どんなに 価格を譲歩しても まだ儲けられているとしか 思えないのでしょうね

自己責任で 買い、自己責任であきらめて、品物に本当に惚れた時にだけ

買ってください。私たちには、品物に惚れているかどうか 判ります。

欲しくて堪らない事が判る方には ついディスカウントしたくなるものです。

品物を嫁に出す時 是非我が家にと言われたい親心わかっていただけますか?