骨董品の値段に 大きな影響を与えたのがインターネットの普及です。
インターネットが 一般に 拡がったのは この10年です。
それまで 骨董屋さんは インターネットを あまり活用していませんでした。
骨董品は 手にとって じっくり見て お客さんと 向き合って
その商品について 語り合いながら 説明したり 価格交渉をして
買っていただくのが 骨董屋さんにとっても お客さんにとっても
楽しいひと時だったのです。骨董屋さんには 気心のしれた常連客が
いらしゃって まるで 永年の友人のような付き合いを 育てていたわけです。
けれども それは 近隣のお客さんでないと むつかしいですよね。
インターネットは 日本中 いえ、世界中が お客さんになります。
ひとつの珍しいものが 日本中のお客さんに 紹介できるのも
また、 新たな良いところでもあります。ですが、年配のお客さんにとっては
パソコンは なかなか 手に負えません。今は そのどちらもが 共存しています。
ただ かなりの 高価な品物以外は インターネットのオークションの世界で
だんだんと 値段が決まってきている感が あります。
それは 買い手が 値を決めている世界です。
これからの 骨董屋さんは その値段というのも 知っておかなくては
ならないだろうと 思っています。
