古美術廣田「骨董日和」

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手紙ー親愛なる子供達へ

樋口 了一 さんが 唄っています。

これを はじめて 聞いたのは 徹子の部屋 でした。

3人の 年寄りの最後を看取り 今、施設には一緒に子供達を

育ててくれた義母が 認知症でいます。

ですから、人が 老いてゆくことが どんな ことなのか

死へと向かうということは どう変わっていくのかが よくわかっているつもりです。

この唄をよく聞くと 分かると思うのですが だんだん子供になり

だんだん幼児になり だんだん赤ちゃんになり おしめになる。

歩かなくなり 喋れなくなり 見えなくなり 聞こえなくなり

食べられなくなり 飲めなくなり 人生を 終えるのです。

自然であるということは そうゆうことです。

自分が それを 迎える日が来る いつかくる。

だから 赤ちゃんが生まれ、 ミルクを飲み、寝返りをうち

ハイハイをして、つかまり立ち、歩き始め、走れるようになり、

片言を覚え、言葉がわかり、 話が出来る。字が書けて、計算が出来る。

自分が 両親にどんな風に そのころ 手をかけてもらったかは

だれも 覚えていません。記憶のない時期です。

覚えてもらえていないのに 親は 懸命に 子供を一人前にします。

ですから その親が 子供に帰る時、その分 お返しに、

見守ってくださいという唄です。 泪がでました。

長い曲ですが、 難しい介護をしている方に、老いを恐れている方に

お奨めの曲です。