買取りに 古いお家に伺って 解体を待っている家の中を
買い取れるものが あるか ひとつひとつ見て歩きます。
そうすると その家で刻まれた 歴史を感じることができます。
古い机から戦後の頃の子供たちの 塗り絵が出てきたり
ああ、ここには 女の子がいたんだなとか、
金屏風があるので 聞いてみると 家で披露宴をしたんだとか
息子さんや娘さんが 思い出を語りながら 家と
お別れをしていきます。
黒光りした柱を 撫でながら ご苦労様でしたと言いたくなります。
家の気持ち。主とともに 潔く役目を終えるのですね。
一緒に 年老いた 家の気持ち。
ご苦労様しかないでしょう?