古美術廣田「骨董日和」

骨董品・古美術の買取|古美術廣田のブログです。

家の気持ち

買取りに 古いお家に伺って 解体を待っている家の中を

買い取れるものが あるか ひとつひとつ見て歩きます。

そうすると その家で刻まれた 歴史を感じることができます。

古い机から戦後の頃の子供たちの 塗り絵が出てきたり

ああ、ここには 女の子がいたんだなとか、

金屏風があるので 聞いてみると 家で披露宴をしたんだとか

息子さんや娘さんが 思い出を語りながら 家と

お別れをしていきます。

黒光りした柱を 撫でながら ご苦労様でしたと言いたくなります。

家の気持ち。主とともに 潔く役目を終えるのですね。

一緒に 年老いた 家の気持ち。

ご苦労様しかないでしょう?