8年前に 舅は 80歳で亡くなりました。
八百屋を営む家に生まれ 裕福に育ちました。
戦後 八百屋を手伝い子供達が独立して落ち着く頃には
八百屋は スーパーマーケットの台頭でたちゆかなくなりました。
70歳で店を閉め隠居生活になりました。
それから こつこつと 毎日毎日習字の練習を始め
亡くなるまで 10年続きました。
誰に習うでもない独学でした。図書館に通いお手本を借りていました。
その姿を見て 私はいくつからでも始められる事、
一つのことを10年続ければ 事はなる事を 教わりました。
舅の書いた般若心経は 掛け軸にして命日に掛けます。
実直な舅そのままの丁寧に書かれた見事な文字です。