お客さんが店に行きたいと仰いました。
その頃 見通しが立ちにく
スケジュールが 立て込んでいて
忙しいからちょっと無理だというと、
商品の写真が見たいといわれます。
写真を撮り 現像もしくは プリントアウトも
そこそこ 小さな手間がかかり、それを送るとなると
いっぱいいっぱいになりかねない。
早急にとは約束できない。
でも 先方は そんなこと 簡単なことだろうと思っていらしゃる。
時間が無い。いつとは約束できない。
そればかりやってられない。
と、いってるうちに とうとう 『仕事やろ』と。
仕事ですが もっと追われた仕事が 沢山あるのですよというと
も一度、『そやけど、仕事やろ~』 と。怒ってるというより 呆れている。
骨董品は 希少なものが多く いままで お客さんはどうしても
手に入れたくて こちらが 夜しか時間が無いといえば
それにあわせてでも 来て下さってたので お客さんに 無理をして
合わせる事が あまり無かったんですが その方は 粘り強い。
そして、2週間後 写真を送りました。あれから 小さな用事で
あれもこれもと、気持ちが追われて ため息が出る時には
『仕事やろ!』と、今度は 自分で 言って聞かせるのです。