古美術廣田「骨董日和」

骨董品・古美術の買取|古美術廣田のブログです。

正義感への贖罪

昔、まだ子供が保育園に通ってるころ

私は 正義感が強かった。

原発にも明確に反対の意思を持ち

署名運動に力を入れた。

飢餓の子供たちをテレビで見ては

結構に暮らしていることに

本気で罪悪感を持った。

マザーテレサの活動を見ては

責められたような気になった。

かたや、私の周りは両親も夫も

親戚縁者も全く他人事だった。

ほとんどの人が、豊かになることが目標だった。

私はかといって、毎日の繰り返しに終始して

結局、署名を集めて、もらい泣きして、

心痛めて、立派な人に感銘を受けて、

そして何もせずにこの歳まで来た。

水道水を大切に使い、電気を節約し、車をやめて

つましい暮らしに徹する事で

無力な自分に言い訳をしているのだ。

 

電話には出んわ。

買取依頼の電話は私の携帯に転送されてくる。

いつ何時電話があるかわからない。

トイレに行くのに持たなかったら、

外でひつこく呼んでいて、焦ってしまう。

持って入って座ったとたん鳴ると、

出るかどうか 迷ってしまう。

そうしてるうちに、切れたりする。

今日は、またかかってきて出てしまった。

親戚のおばである。

大した要件がない時ほど

長くなる。

しかし、流せば聞こえるだろうと思うと

なかなか流せない。

長電話なのに、長トイレになって

今度は トイレから出にくくなった。

涼しい顔で出るしかない。

だが、長トイレは、暑いのだ。

汗だくの涼しい顔、無理があるなあ。

 

 

見た目無視です。

眼鏡が壊れて、無いと仕事にならない。

一つは、レンズがなくなってしまった。

一つは、ツルの付け根からちぎれてしまった。

修理にもっていくと、

新しいのを買っても値段は同じだという。

納得いかないわ。

フレームだけでいいやん。

もしくは、レンズだけでいいやん。

「じゃぁ、いいです!」と帰りたかったが

眼鏡なしでは、何も見えない。

しかも、数日かかるとかいうので

応急処置に「ハズキルーペ」を

買うことにして、

いまだに、応急処置をかけて

毎日、仕事している。

応急処置はなかなかに役に立っている。

「すごいぜ!ハズキルーペ!」

まだ、お尻にひいたことはない。

 

三度手間

朝から、銀行に行くけれど

9時丁度に着くように

早く出てそれでもカンカン照り。

すぐ汗だく。

ゆでだこ状態で、書類を出すと

印鑑違いで差し戻し。ガ~ン!

せめて、両替して帰ろうとしたら

キャッシュカードの磁器が弱っていて

カード再発行。それにも印鑑がいる。ガーン!

印鑑を取りに事務所に戻り、すぐ

銀行へとんぼ返り。

やっと、書類を受け取り

帰ってシャワー浴びるぞ~とそれだけを励みに

道半ばまで来たとき、銀行から電話。

「通帳お忘れです。」fガーン!

「すぐ戻ります。」とUターン。

二度手間は、許すけど 三度手間は

ないやろ。この暑い中 自転車で。

こんな自分に 疲れ切った今日なのでした。

 

 

 

笑える会社

今 私はめちゃくちゃ眠い。

とはいえまだ仕事中。

もうすぐ15時。実は13時ごろから眠い。

だから 今は脳細胞も瞼の筋肉も

結託して私をおとしいれようとしている。

瞼に、目の絵を描くか、眼鏡に目のシールを張るか。

今からはどれも間に合わない。

いや、余計目立つだけだし。

と葛藤しているうちに

同僚が笑えることをいうので

目が覚めた。

退屈の極みだったのかもしれない。

3時間に一回は、誰か面白いこと言って

笑わしてくれるように

社員さんに頼んでみよう。

 

上を向いて歩こう

お盆の静かな街を自転車で走って、

台風で曇った空を見て、風が生ぬるいので

「ぬく~!」と思わずニヤニヤしていた。

ニヤニヤしながら自転車で走っている自分を

「へんやな」と またニヤニヤする。

ばあさんになって

子供の時と同じことを感じたり

子供の時と同じことを考えたりしてしまう。

大人は、それほど大人になんてならないのだ。

そういえば、40代は、

なぜあんなにカリカリとして、

疲れていて、孤独で、子供のころの感覚を

無くしていたんだろう。

空を見たり、月を見たり、星を見たり

木に咲く花や、鳥をみたり

上を見ることがなかった。

10代に大人になんてなりたくないと思っていたのに

40代は、なりたくない大人になって

自分を忘れてしまってたんだろうな。

60過ぎて、私は子供の時からの自分であります。

よく上を見ながら歩いています。

70代になったら、上を向いていて

コケるかもしれないな。今のうちです。

 

 

 

 

凡人は偉いのだ!

岡本太郎も、ダリも、アインシュタインも、スティーブジョブスも

森鴎外夏目漱石エジソンもベートーベンも天才は

浮世離れしている。変人だけど、結果天才だから認められて

偉い人になってしまったけど、そんな子供持ったら、

親は、悩んだと思う。

そこを、悩まず我が子の可能性を信じ続け

寄り添い、支援しニコニコと見守ることができるだろうか。

だから、私は その親御さんやその奥さんや子供たちに

偉いのは あんたらやよ。と優しく優しくいってあげたい。

平凡で、普通で、月並みで、どこにでもいるような

そんな 庶民な我々は、つましく 我慢強く 

ささやかなのだ。

それこそが、いかにむつかしく尊いか、

私は、声を大にして言いたい。

凡人万歳。