大阪人ですから、しかも庶民ですから、
日常で「素敵」とは、なかなか言いません。
それだけに、「素敵」と表現する時は、
心を揺さぶられる感じを伴わないといけません。
今日は、昨日 心を揺さぶられた小さな詩を一つ。
金子みすゞの「雪」です。
だれも知らない野のはてで
青い小鳥が死にました
さむいさむいくれがたに
そのなきがらをうめようと
お空は雪をまきました
ふかくふかく音もなく
人は知らねど人里の
家もおともにたちました
しろいしろいかつぎ着て
やがてほのぼのあくる朝
空はみごとに晴れました
あおくあおくうつくしく
ちいさいきれいなたましいの
神様のお国へゆくみちを
ひろくひろくあけようと