メールが普及していなかった
4~5年前まで 親戚の年寄り達は
電話を掛けてきては
挨拶から始まり 家族の健康や近況を尋ね
他の親戚のプチ情報を語り
自分達の日常を語り始め
最初の「この間は 有り難う」から
どんどん 話が あっちゃこっちゃして
長引いて仕方がなかった。
耳が 痛くなってくる。
受話器を持つ手も だるくなる。
途中まで見ていた TVドラマは
早々諦め 次のドラマも 終わってしまう。
今では 全員メールが使えるようになり
本当に 楽になった。
でもきっと 先方も 同じく思っている。
誰も 自分が長話なのだとは思っていない。
相手が 長話なのだと 心底思っているから。