お盆の静かな街を自転車で走って、
台風で曇った空を見て、風が生ぬるいので
「ぬく~!」と思わずニヤニヤしていた。
ニヤニヤしながら自転車で走っている自分を
「へんやな」と またニヤニヤする。
ばあさんになって
子供の時と同じことを感じたり
子供の時と同じことを考えたりしてしまう。
大人は、それほど大人になんてならないのだ。
そういえば、40代は、
なぜあんなにカリカリとして、
疲れていて、孤独で、子供のころの感覚を
無くしていたんだろう。
空を見たり、月を見たり、星を見たり
木に咲く花や、鳥をみたり
上を見ることがなかった。
10代に大人になんてなりたくないと思っていたのに
40代は、なりたくない大人になって
自分を忘れてしまってたんだろうな。
60過ぎて、私は子供の時からの自分であります。
よく上を見ながら歩いています。
70代になったら、上を向いていて
コケるかもしれないな。今のうちです。